介護業界は転職が楽にできることで有名です。業界全体で人手不足が進行しているのがその理由でしょう。未経験でも仕事が見つかる業界ですから、経験があれば新しい職場を見つけることはさほど難しくありません。介護士の国家資格を持っている人なら、高待遇な求人案件にも挑戦可能です。日本全国に様々なタイプの施設があり、多くの失敗を重ねたところでチャンスはなくなりません。
こうした背景もあって、この業界では少し嫌なことがあるだけですぐに転職を考える人も多いです。しかし、あまり頻繁に転職を繰り返すのは避けておいた方が良いでしょう。なぜなら、転職回数が多くなれば様々なデメリットが発生するからです。将来もらえる退職金の額が減ってしまうのは、代表的なデメリットの一つになります。
退職金の額は勤続年数の長さに比例して高くなっていきます。頻繁に転職をしていると勤続年数がその度にリセットされてしまうので、将来的にもらえる退職金の額は微々たるものになってしまう可能性が大です。いざ退職金をもらう段階になって後悔する人も少なくないので、職場変更の際には本当に必要な転職なのかどうかを入念に検討しなければいけません。人はついつい目先の利益にとらわれてしまいがちですが、退職金の額は一つの職場で働き続けた場合と頻繁に転職を繰り返した場合とでは一桁変わってくることも多いです。老後生活を安定させるためにも、考えなしに勢いだけで転職をすることは避けなければいけません。